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インターネット依存症から抜け出す方法


インターネットは私たちの生活に欠かせないツールですが、使いすぎると依存症になる可能性があります。厚生労働省の推定では、全国の中高生のうち約51.8万人がインターネット依存症である可能性があるということです。インターネット依存症は、オンライン活動を何よりも優先し、インターネットの使用時間をコントロールできない状態を指します。特に、ソーシャルメディアの利用と依存度の高さには強い関連性があることが分析からわかっています。

インターネット依存症は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴ってさらに増加しています。KDDIやATRなどの研究者らが2020年8月に行った調査では、インターネット依存症の兆候を示す人の割合が7.9%から11.6%に1.5倍に増えたことがわかりました。また、ビデオゲーム依存症の割合も3.7%から5.9%に1.6倍に増えました。ビデオゲーム依存症は、ビデオゲームをやめられない、ビデオゲームを日常生活で最優先する、ビデオゲーム障害の他の兆候を示す状態を指します。新型コロナウイルスに感染した人は、感染したことによるストレスを和らげるために、インターネットやビデオゲームの使用量を増やしている可能性があります。
インターネット依存症やビデオゲーム依存症は、特に30歳以下の人々に多く見られます。これらの依存症は、一時的なパンデミック関連の問題として考えるべきではありません。インターネット依存症やビデオゲーム依存症は、精神的な健康や社会的な関係に悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、インターネット依存症は引きこもりという重度の社会的孤立と関連していることが指摘されています。引きこもりとは、家からほとんど出ないか、自分の部屋から出ないような社会的孤立の症候群です。
では、インターネット依存症から抜け出す方法はあるのでしょうか?日本では、インターネットやビデオゲームから離れて過ごす時間を提供する施設が各地に登場しています。これらの施設では、来訪者は入口で自分のデバイスを預けて、スマートフォンやタブレットやコンピューターから離れた時間を楽しみます。また、カウンセリングやグループセラピーなどの心理的なサポートも受けることができます。これらの施設は、インターネットやビデオゲームに依存している人々にとって、自分の状況に気づき、改善するための機会となるかもしれません。
しかし、施設に行くことができない人や、自分が依存症であることを認められない人もいるでしょう。そんな人たちにとっては、自分でできる対策もあります。例えば、以下のような方法が挙げられます。
- インターネットやビデオゲームの使用時間を記録し、制限する
- インターネットやビデオゲーム以外の趣味や活動を見つける
- 家族や友人とのコミュニケーションを増やす
- 睡眠や食事、運動などの生活習慣を整える
- 必要な場合は、専門家に相談する
インターネット依存症やビデオゲーム依存症は、決して恥ずかしいことではありません。自分の状態を正直に見つめ、適切な対処法を探すことが大切です。インターネットは素晴らしいツールですが、使い方によっては危険な罠にもなります。インターネットの利用にバランスを持ち、健康的で充実した生活を送りましょう。
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